理想を持つ
人物たることの第一の条件は
理想を持つという事であって、
理想を持つとその理想に照らして、
現実に対する反省批判というものが起こってくる。即ち「見識」というものが生ずるのであります。
解説・この言葉から思う事
ここで述べられる「理想を持つ」という事は、
漠然とタレントに「憧れる」とか、
さほど強く思う事のない成功者への「思い」ではありません。
10年先、20年先、30年先を見据え強い願望・夢を
実現せんと、日々研鑽を続け、自己を錬磨する人が抱く
将来を指しています。
つまり「理想=志」なのです。
人は誰でも「願望を抱く」のですが、
その願望をどれほど実現させたいか、
どれほど強い気持ちを持ち続けるかで、
実現させる可能性が決まります。
更に「理想=志」を持った者の一部の
人間が願望を実現させるのです。
「志」を持ったものが、何故、願望を
手に入れられるのでしょうか?
その理由は抱いた「理想=志」の根底に信念を
持ち、現状を鑑みて、「これではいけない!」
「もっと改善するべき点がある!」と常に、
状況を把握し、如何に良くするか悪戦苦闘を
めげずに続けた者が、経験から「見識」を
積み重ねていくからです。
故に、「理想=志」を達成したものに、
社会は「一角の人物」と称賛するのです。
多くの成功者のが持った願望=志
世の中を見渡せば、一代で大きく成功された方が
実に多くいます。
その多くの成功者の殆どの方は、
社会のために如何にあるべきかと悩み、
考え、自分の願望とどのようにつなげるか
考え抜き、実行して結果を出してきました。
最初は確かに、「有名になりたい」とか、
「豊かな生活を手に入れたい」等の
自己中心的な考えであった方もいたでしょう。
しかし、動き始めてからは、徐々にその考えを
置き忘れ、何時しか、「社会のために」、「人のために」
と気持ちが変化しました。
「願望=理想=志」に変わることが、
成功への道筋をつけたのでしょう。
偉大な経営者として聖子された方々は、
「志」を持ったことで、人としていかにあるべきかを
過去の偉人や宗教哲学、その他の書籍から学び
自分の血や肉としてきました。
少ない時間の中で実に多くの書籍を湯まれる成功者は
本当に多くいます。
それだけ、自分の在り方を顧み、
切磋琢磨されているのでしょう。
失敗を成功への経験とする姿勢や
繊細な気配りと併せ持つ大胆な行動など
日ごろから蓄えた「見識」があってこそと言えます。