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品格を磨く 編 7 何歳で人間として出来上がるか

安岡正篤に学ぶ 品格編

生まれきた我が子を如何に育てるか

 

 

 

 

正常に生まれ、正常に育った人間なら、
幼少のときから指導宜しきを得れば、
それ相応にみな立派になる。

決して、天才とか神童とかいうものと、
かけ離れたものではない。

 

 

出典元

イースト・プレス刊 安岡正篤 運命を思いどおりに変える言葉より

 

解説・この言葉から思う事

幕末の儒学「頼山陽」は、13歳の時に、
父親に漢詩を書き送っています。

十有三春秋 逝者己如水 十有三の春秋、逝く者は既に水の如し
天地無始終 人生有生死 天地、終始なし。人生生死あり。
安得類古人 千載列青史 いずくんぞ古人に類して千載青史に列するを得ん。

 

出典 イースト・プレス刊 安岡正篤 運命を思いどおりに変える言葉

13才の少年がこれほどの意味を成す漢詩を
書いたことには驚きを禁じ得ません。

その意味は、
「13才の季節を迎えましたが、時の流れは
水のように元には戻りません。

天地には始まりも終わりもありませんが、
人は生まれたら必ず死ぬものです。

そうであっても、私はいにしえの偉人のように、
千年先までも名を残したいのです。」

現代人がこの文章を読めば、
只々、驚くばかりでしょう。

しかし、彼は天才ではありません。

父親が儒学者であったことから家庭環境が、
良かったことと、本人も勉学を非常に好んだ結果
としてこのような記録が残されたものです。

家庭環境において、子を養育するにあたり、
親の在り方が、子に与えるものが大きいことを
知ることが出来ます。

如何に普通に子を育てるか

 

 

子が生まれ、成長に伴い、親となるものは、
その子の成長に合わせ、
常識や礼儀を教えていくものです。

そして子は、幼稚園、保育園、学校に通うようになり、
協調性を覚えていきます。

 

而して、「神童」と呼ばれる子も、
成長期によく現れますが、子は記憶力が
とても優れていて、親バカもあるでしょうが、
子がその力を示すと大人たちは、快哉を叫ぶものです。

しかし「神童」やがて、その力を失い、
普通の大人として社会に出ていきます。

この様になるさまを
「十で神童十五で才子二十過ぎればただの人」
と言います。

さて、「三つ子の魂百迄」という言葉がありますが、
この言葉は、双子や三つ子、四つ子は
100才まで生きるという意味ではありません。

我が子が三歳になるまでに親が教えた
挨拶や礼節は死ぬまで忘れないという
事を言い表したものです。

江戸時代、武家の子は親から人として
如何様にあらねばならないかを
幼少より教え込まれ、藩校や寺子屋などで
更に人としての在り方を覚えていきました。

日本人は、縄文の時代より、人との和を大事に
社会を構築してきましたから、
自然と子らも、正しき事を行う事は
当り前のこととその心に刻み成長しました。

 

現代は、武士道精神を失い、親自身が、
自己欲求を優先される方が増え、
殺伐とした時代です。

人としての在り方を十分学ぶことのなかった
人が親になるのですから、当然子も
同様の生き方をせざるを得ません。

現代において「子を正常に育てる」ことについて
今一度、社会は考え直さなければならない時に
来ているのです。

 

 

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