変化に気づき行動し、成長する喜び
自ら学び、気付き、
行動を起こすことで、
自らの力を発揮し、
チームに貢献し、
それを通してさらに成長していく。人としてそれに勝る喜びはありません。
出典元
月刊致知2017年 5月号 P.74
自ら気づき、行動し、貢献し、成長する喜び
石田忠正 氏の言葉
解説:この言葉から教わること
昭和の大作家「吉川英治」氏は、
「我以外皆我師也」という言葉を残されています。
これは「我以外みなわが師なり」と読みます。
常に自分以外の老若男女は、自分の
見落としていることや知らない事を
教え気づかせてくれるという意味です。
個人差はありますが、それなりに社会経験や
人生を生きてくると、自分の価値観が固まり、
その考えに固執し、他人と無用の摩擦を
起こすことは良くある話です。
「我見(偏った自分本位の見方)」にこだわると
無用なトラブルを引き起こし、
対社会、対人関係に悪影響を及ぼします。
人であるがゆえに、自分を守ろうとする心理が働き、
固まり切った自分の考えに振り回される結果なのです。
更に、人は自分の経験や知識にこだわり、
知見を広げることを面倒くさがり、
自分の世界に固執する方が多くいます。
それ自体は悪いことではありませんが、
時代の変遷や違う考え方を考慮せず、
自分の考えを相手に押し付け、受け入れられないと
興奮して相手を罵倒することもよくあることです。
会社、組織内で成長するには
会社や組織内で業務を運営して行く上で
過去の経験値から判断し、
業務に落とし込むことは間違いではありませんし、
通常余程の支障が起きない限り、
決まり切ったルーティンの中で仕事をこなしています。
しかし、数十年前から、4半期ごとに自己目標と
自己評価及び上司の判断から昇給を検討する会社が増え、
ただ仕事をこなしていればよいという状況でなくなってきました。
この様な会社や組織内では、いかに貢献するかが問われています。
会社では年度期首に年頭目標を掲げるところもあり、
その会社目標に対して自己目標を立てさせる場合もあります。
当然半期又は全期内は目標実現に取り組むわけです。
その中で、従来通りの仕事のこなし方に疑問を持ったり、
自分なりに創意工夫がなされ、仕事に生かしていくことが
成長に繋がり、組織内に貢献することにもつながり、
自分の所属する組織内の活性化につながると
それが一段の喜びと励ましとなり、更に前進していく活力となります。
この様な目標設定のない会社組織であっても、
今の仕事のやり方に改善の余地はないかと
常に考えを巡らすことも大事で、
いかに無駄を無くすかやどのようにしたら
業務のスピードアップが図れるか
試行錯誤することも大事なことです。
人が複数人集まれば、それぞれの考えもあり、
決して自分の思い通りにならないものですが、
自分のためではなく、周りの人のため、
組織全体のために考え、話し合いをし、行動していけば、
自然と全体がまとまり、自分の能力も向上するでしょう。
その繰り返しが、組織の貢献し、他者を含めて自分の成長に繋がり、
やがて人としての喜びに繋がっていくと私は信じています。
決して安易な道ではないかもしれませんが、
自己中心ばかりで、周りの迷惑や心遣いを無視していけば、
やがて周りからの賛同を得ることも無くなり、
疎まれるばかりでは存在意義すら空しくなっていきます。
そのお湯な生き方を選ぶか否かは、
自分自身で決めるべきですが、
「人事を尽くして天命を待つ」のであれば、
他の利に尽くすのが人の道かと私は考えます。
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