心が惑う
大抵我々は物事が心を煩わすのではなく、
我が心が心を煩わすのである。
解説:心に振り回される
この世に生まれ、成長と共に社会性を学び、
他人との協調性が育まれていく中で、
自我欲求が思い通りにならなくなったり、
問題をかかえたりしながら、経験を積んでいくものです。
社会生活と乖離した生活を送るとしても、
何らかの悩みや問題はついて回るのが人生なのです。
何らかの問題が起きた途端に、
慌てて解決しようとする人がいますが、
この時に気を付けるべきことは、
その問題又は悩み事を前に心を落ちつけることです。
1分1秒急いだところで、
直ぐに解決できることはありません。
1分1秒を急ぐ問題は、
例えば事故にあう人の人命救助ぐらいです。
日々過ごす生活の中で、
1分後に問題を解決しなければ、
生活の基盤が揺らぐようなことはないのです。
もしそのような状況下におかれているとしたら、
その人が徹底的にその問題を無視、
放置さらに、逃げていた結果なのです。
うろたえる心が問題を遠ざける
問題や悩み事が降りかかり、
うろたえる人に見られる心理状況は、
問題を捉えているその人の心の内が
自らを煩わせているのです。
問題や悩みが起きて、落ち着かなくなる人の共通点は
問題や悩みが実際に自分を追い詰める前は、
その事に気付いてい乍らぼんやりしています。
そして、その問題が結果として自らを追い詰める段になり、
愚かにも慌てふためき、アタフタ、じたばたし、
解決策より「どうしよう、どうしよう」と
頭をかかえるだけなのです。
その後、何とか問題や悩みが解決すると
その時経験した苦労をあっさり忘れ、
また、何時しか似たようなことが起きても
同じようにじたばた、見苦しく騒ぎ、
周りを不快にし、自らの信用を貶めるのです。
自信と経験を蓄積する
失敗したことや問題、悩みを解決すると
人は自信を付けていきます。
人生はその繰り返しと言えるでしょう。
そうして、色々な問題を抱えても、
冷静に状況を判断し、どのように行動し、
解決の導いていくかを年を重ねると同時に、
身に付けていきます。
しかし、若い頃から、問題や悩みを抱えても
他人任せにしたり、他人に責任を押し付けたり、
先延ばし、放置、逃げることを繰り返す人は
何時まで経っても問題解決能力を身に付けません。
口先だけ上手くなっても、周りから信頼されることが
少しづつ減っていき、力を貸してもらえなくなります。
その様な生き方は決して褒められるものではありません。
問題が起きたら、その問題が自分に来る前に
自分から問題に近づき、
自分はその問題を解決する意志があると
宣言することです。
問題解決の前向きであると知られることが
心を煩わせない唯一の方法です。
その為に少しだけ、勇気を持たなければなりません。
1歩前に進むのでなく、半歩前に進む気持ちでいいのです。
ほんの少しの勇気が、問題を解決する主導権を
握ることに繋がるのです。
心っ煩わせない為に、必要なことは
自らが率先して問題解決をするんだと公言することです。
問題は放置するとどんどん大きくなることがあります。
問題が小さいうちに、解決することも
心を煩わせないものなのです。
少しだけ勇気を持ちましょう。
人生を前向きに生きて行くためにも
自分を奮い立たせましょう。
神は乗り越えられない問題を貴方に出すことはないのです。
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